ソルティフロッグ デザインスタジオ

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今度「イラストレーション講座」を開講しますよ!この講座の考え方を説明します。


(図1)打ち合わせ中のメモイラスト


(図2)その後メモを元に描いたラフカット


(図3)それをペン入れした


(図4)着色して完成したもの

集英社国語辞典を引いてみると

イラストレーション:書物・雑誌・広告などの説明の効果をあげるための挿し絵や説明図。また、その挿し絵や説明図を入れること。イラスト。

と記載されています。

でも「イラスト」「イラストレーション」って一般的には「絵画ほどではないけど上手に描き込んだ絵」みたいなイメージってありませんか?いえいえ、それはそれでいいんです。でも、お仕事でイラストレーションを描く、となった場合にはそういう訳にはいきません。

■まずは今度あたらしく始める講座のご案内をします

さて、来る9月14日(水)・28日(水)の全2回、こんな講座を開くことになりました。

この講座ではですね「お仕事でイラストレーションを描く」ことをテーマに内容をまとめています。講座内で描く絵のイメージとしては、(図1)(図2)のようなものが近いかな。講座の詳細カリキュラムなんかはリンク先の記事を読んで頂ければよいかと。ここでは、僕がどんなことを考えてこの講座を企画したのか?みたいなお話をします。

■とある企業からカットイラスト制作の相談があったとしたら?

例えばですね、ここがとある会議室、もしくは打ち合わせスペースだったとしましょうよ。そこで皆さんはお客様と打ち合わせをしているわけです。「再来月に発行される雑誌で、こんな特集を企画してるんだけど、文字だけだとわかりにくいからイラストを入れたいんですよね」とかなんとか、相談をうけたとしましょう。そのとき、どんなお話をしますか?

多くの場合、担当者は絵に関しては素人さんです。だから、絵の説明はきっとザックリしたものになるでしょう。それを、プロとして引き受けるみなさんは、担当者さんのイメージを理解して、租借して、言葉にしたり、その場でラフを描いてみたりして、具体的なものに導いていく必要があります。もしかしたら、担当者さんが想像してなかったような「もっとわかりやすい」「もっと伝わりやすい」「もっと魅力的な」提案ができちゃったりするかもしれません。この講座は、そんなビジネスの現場でイラストレーターが何を考え、どんなコミュニケーションをとっていけばよいのか、それを自身で考える経験値を上げることをコンセプトにしています。

■僕はなんでキレイな女の子の絵ばかり描いていたんだろう?

20代前半の頃。イラストレーターとしての経験の浅かった僕が最初にぶつかった壁がそれでした。有名なイラストレーターに憧れて、カワイイ女の子や素敵な雑貨の絵、風景の絵を沢山描いて、「いつか有名な雑誌やポスターとかで使ってもらえるといいなぁ」と夢をみておりました。それは確かに絵を描く原動力になる動機になりますから、全然良いと思うんです。でもね、よくよく考えると「なんでその雑誌やポスター、パッケージにイラストレーションが必要なのか?」ってところに行き着くんですよ。仕事として絵を描くってことと、自分が好きで描いてる絵のギャップに気付くんですよ。「何が違うんだろう?」って。

■「とりあえず描いてみます!」で痛い目を見ることは少なくない。打ち合わせがしっかりできることも立派なイラストレーターのスキル

僕が知っている限りだけど、絵を描く方々っていうのは、口下手な傾向が強いです。特に「絵」のような抽象的なものを「言葉」で説明していくことが苦手な方は多い。トークの上手い下手の話をしているわけではなく、「格好良い」「カワイイ」「若々しい」「キレイな」みたいにどうとでも解釈できる形容詞をついつい使っちゃったり、まだボンヤリとしかイメージができてないのに「わかりました!とりあえず描いてみます(描いてみないとわからないや)」といった中途半端な返事をしちゃったり。でも、仕事としては色んな意味で遠回り。そこをいい加減にしちゃうと、イラストレーターは「タッチ見本」のように結果だけで評価されてしまう職業になってしまします。お話を聞いて、具体的にイメージをまとめていく作業も、立派なイラストレーターとしてのスキル。この講座ではそんなところにフォーカスしたいと考えました。

■「図案を考える力を身につける」ことが目的です!

使用するのはミリペンや鉛筆、消しゴムだけ。画力がなくても描ける、簡単な絵を皆さんに描いてもらいつつ、イラストレーションの「作り方」を沢山体験していただきます。できるだけ沢山ラフな絵を描いて、僕やとなりの受講生さん達とコミュニケーションもとってもらいます!「わかる?」「伝わる?」「もっとこうすればよくない?」とか自分の作品も他人の作品も見たり見られたりすることで、色んな視点を知ることができます。なにより「考える力」を身につけるきっかけになるんですね。実際の打ち合わせ現場では、普通に楽しく担当者の方とお話しながら考えるわけですから、練習にもなります。

イラストレーションを作り上げていく方法がわかれば、あとは皆さんのお好きなタッチで魅力的な絵柄を自由に描いてもらえれば良いのです。そこは講座の後に、ご自身で是非是非ブラッシュアップしていってくださいませ。

イラストレーターを目指している方、デザインの傍らイラストレーションもご自身の武器にしていきたい方、ディレクターや営業でイラストレーターに適切なオーダーを出したい方。リアリティのあるコミュニケーションの中で絵を作り上げることで、きっとそれぞれの立場で色んな収穫がある講座となることでしょう。お待ちしております!